PEEK冠はこれまで「アイボリー」の一色だけでしたが、「ホワイト」が登場しました。患者様の症例によって、二色からお選びいただけるようになりました。
素材はレジン(高強度プラスチック)で、セラミックが入っていない分、たわみやすく破損しにくいという利点があります。(メーカーの方曰く、工業用の滑車にも使われているようです。とても頑丈ですね!)
保険治療で行える “白い詰め物・被せ物”ではありますが、セラミックが入っていない分、天然歯と比べてやや目立ちやすい印象はあります。
嚙む力が強い方や、「銀歯はどうしてもいや」「自費治療の良さはわかるけれども高いので保険で治療を受けたい」という患者様にはおすすめです。また、CAD/CAM冠よりも歯を削る量が少なくて済むので、症例によってはPEEK冠を選ばれる先生方も少なくありません。
【メリット】
・メタルフリーで金属アレルギーの心配がいらない
・耐熱性、耐薬品性に非常に優れている
【デメリット】
・素材にセラミックが入っていないため、審美性に欠ける
・2023年12月に大臼歯への保険適用が開始。長期間利用の臨床結果がまだない。
